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バニラエアの特典航空券のメリット・デメリット紹介

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陸マイラーをしていると簡単に年間 15 万マイル超えの ANA マイルを貯められます。貯めた ANA マイルの使い道ですが、ANA の特典航空券だけでなく、2014 年からは LCC のバニラエアも特典航空券として取得することができます

バニラエアと ANA では、同じ路線でも特典航空券に必要なマイル数が異なってきます。今回はバニラエアの特典航空券を ANA マイルの使い道としてよいか、メリット・デメリットを確認して検証したいと思います。

バニラエアとは

バニラエアは成田を拠点としている日本の LCC です。昔は ANAエアアジアが共同出資をして始めた エアアジア・ジャパンという名前の LCC でしたが、なんだかんだの一悶着があった結果、今は ANA が親会社の LCC です。詳しい経緯は wikipedia を見てください。

www.vanilla-air.com

バニラエアは成田の他に、国内だと大阪、札幌、沖縄と奄美大島に、海外だと台北、香港、高雄ホーチミンへ就航しています。また、2016 年の 12 月からはセブ島への就航を開始しました。

先に書いた通り ANA が親会社の LCC であるため、預け荷物が 20 kg まで無料など、他の LCC とは異なりサービス面に力を入れている印象があります。通常の LCC だと手荷物を一つ預ける毎にいくらか料金がかかってきてしまいますからね。

バニラエアの特典航空券

バニラエアの特典航空券のメリット・デメリットを比較していきたいと思います。なお、バニラエアの特典航空券は ANA のサイトから予約画面に進めます。

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メリット

シーズン設定なし

バニラエアの特典航空券は一年を通して必要なマイル数が一定です。これはなかなか嬉しいですね。ANA の特典航空券ですと、ローシーズンの期間は短めで、基本的にはレギュラーシーズンのマイルが必要です。GW 付近、夏休み期間や冬休みになるとハイシーズンになってしまい、ローシーズンと比較して約 1.5 倍のマイルが必要になってしまいます。東京と札幌か沖縄へ往復するのに必要なマイルを比較してみましょう。


表1: 東京と札幌、沖縄間の往復特典航空券に必要なマイル数

特典航空券種別 東京 − 札幌 東京 - 沖縄(那覇)
バニラエア 10,000 12,000
ANA (ローシーズン) 12,000 14,000
ANA (レギュラーシーズン) 15,000 18,000
ANA (ハイシーズン) 18,000 21,000


通年で必要なマイル数が同じというのはなかなか、比較をするとすごいですね。レギュラーシーズンの東京 - 沖縄 (那覇) で比べると、ANA の特典航空券 2 人分と同じマイル数で、バニラエアだと 3 人沖縄まで往復できてしまいます。

国際線で成田と香港と台湾をエコノミークラスで往復に必要なマイル数を比較してみましょう。

表2: 東京と香港、台湾間の往復特典航空券に必要なマイル数

特典航空券種別 東京 − 香港、台湾
バニラエア 20,000
ANA (ローシーズン) 17,000
ANA (レギュラーシーズン) 20,000
ANA (ハイシーズン) 23,000

国内線と国際線はそこまで大きな差はありませんでした。 ハイシーズンはGW 付近、夏休み期間や冬休みですので、その期間でなければ ANA でもバニラエアで特典航空券を手に入れても、必要なマイル数はほとんど同じでしょうか。 支払いという観点で変わる点だと、次に紹介する燃油サーチャージになってきます。

燃油サーチャージなし (国際線)

バニラエアの特典航空券では、飛行機の燃料代が高沸した時に、一部負担することになる燃油サーチャージ代がかかりません。意外とご存知でない方も多いのですが、ANA の特典航空券だと国際線では燃油サーチャージ代を支払う必要があります。特典航空券と支払いの関係の詳細は次の記事で紹介しています。

dokokahe-go.hatenablog.com

そのため、燃料代 (原油の取引金額) が世界的に高くなると、ヨーロッパまで ANA の特典航空券を購入した時には、一人あたり最大で 5 万円払うことになる可能性があります。この記事を書いている 2015 年の終わりから 2016 年の間は燃油サーチャージは「適用なし」でしたが、2017 年 2 月から ANAJAL 共に円安の影響では燃油サーチャージがかかるようになってしまいました。

このサーチャージが、バニラエアの場合には、どんなに高沸しようとも支払わなくてよいのです。

バニラエアの特典航空券はあまり知られていない

バニラエアの特典航空券があることがあまり世の中に知られていない。私はこれが一番のメリットだと思っています。

ANA でマイルを貯めて、ANA の特典航空券に変える。JAL でマイルを貯めて、JAL の特典航空券に変えれることは、マイルを貯めている人であれば、皆さんご存知の通りです。 そのため、多くの人が特典航空券を手に入れようとして、週末や年末年始などの特典航空券が取りづらいこともあります。そのため、特典航空券の予約開始日に予約する、など色々なテクニックが必要になってきます。

対して、ANA のマイルを貯めてバニラエアの特典航空券が取れる事はあまり知られていないので、競合となる人もすくないです。そのため、一ヶ月ぐらい前でもサクッと特典航空券が取れてしまいます。

デメリット

必要なマイル数、サーチャージなしと、いいことばかりのバニラエアの特典航空券ですが、やはりデメリットもあります。こちらもしっかりと把握して利用していきましょう。

キャンセル不可

キャンセル不可です。ANA の特典航空券の場合には、3,000 マイルを手数料 (手数マイル?) として支払う事で、航空券自体のキャンセルが可能です。対して、バニラエアの航空券にした場合には、キャンセルできません。正確にはキャンセルすることは可能なのですが、支払ったマイルは 1 マイルも戻ってきません。

変更不可

バニラエアの特典航空券では、予約が完了してしまうと、自由に搭乗便を変更することはできません。1 回の変更につき 4,000 円を支払う事で、同一区間であれば搭乗日 (搭乗便) を変更する事ができます。

ANA の特典航空券ですと、同一区間であれば別の搭乗日への変更はペナルティなしで実施することができます。ここが ANA 特典航空券とバニラエア特典航空券の大きな違いではないでしょうか。

座席指定は有料

バニラエアの通常の航空券の購入と同じように、座席指定が有料になっています。どうしても窓側に座って景色を眺めたい、家族と 2 人以上で搭乗するので隣の席に座りたい、といった場合には、500円~1,000円程度が座席指定にかかってしまいます。

もちろん、ANA の特典航空券では座席指定も無料できます。

就航先の空港が少ない

LCC の宿命かもしれませんが、ANA に比べて就航先の空港の数がとても少ないです。国内ですと、東京、大阪、札幌、沖縄、奄美大島の 5 ヶ所のみです。あまり自由な旅行用には向かないかもしれません。とはいえ、奄美大島へ就航しているのは、なかなかおもしろいですよね。

その他

成田発

住んでいる所によって、メリットにもデメリットでもあるので、その他に分類しました。LCC は安く航空券を提供するために、少し離れた空港を利用する傾向にあります。東京であれば羽田空港ではなく成田空港を利用し、大阪であれば伊丹空港ではなく関西空港を利用します。そのため、利用する空港の近くに住んでいる人であれば、むしろメリットとなるでしょう。対して、羽田空港伊丹空港の方が近い方にとっては、成田や関空はつというのは、なかなかのデメリットになってしまいます。

バニラエアの特典航空券は利用すべきかまとめ

バニラエアと ANA の特典航空券について、いくつかの視点で比較をしてみました。 私はバニラエアの特典航空券は あり だと思っています。 メリットでも書きましたが、「特典航空券が取りやすい」が非常に魅力的です。

せっかく貯めたマイルなのに、キャンセルしたらマイルが没収されてしまうなんてもったいない! という人もいらっしゃるかもしれません。ただちょっと待って下さい。記事の最初で触れた通り、ちょっと工夫をすると簡単に一年間で 15 万マイルを貯める事ができます。 東京と沖縄を往復するだけのマイルが毎月貯まるので、一回ぐらいキャンセルしても大丈夫です。翌月にもう一度行けば良いのです。 台湾や香港へ 2 ヶ月に一回マイルを使って海外旅行へ行くこともできます。

陸マイラーをすると、年間 15 万マイルは簡単に貯めれます。サッとマイルを貯めて近所の日帰り湯へ遊びに行くようにして、バニラエアを使って沖縄や台湾旅行へ出かけてみる生活はいかがでしょうか。

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