【あなたは知ってる?】海外旅行先でのレストランでの注文方法(欧米編) 【郷に入っては郷に従え】
「レストランで店員に声をかけても、いつまでも注文を聞きに来てくれなかった。」「注文ボタンがないから、なかなか店員も呼べないし、来てくれない。」
こんな経験やセリフを海外旅行から帰って来た人から聞くこと事ってありませんか? 特に北米やヨーロッパに旅行へ行った時に多い気がします。
実はこれ、日本と欧米ではレストランでの注文方法が違っていて、テーブルにいる皆さんが注文したいことに店員が気がついていないだけなんです。挨拶をするときに握手をするか、お辞儀をするかぐらい注文の仕方が違うのです。でも、ガイドブックには載っていないんですよね。
そんなわけで、今回は欧米のレストランでの注文方法を紹介したいと思います。 欧米と一言にまとめても国によって少しずつ違うかもしれませんが、基本は同じ方法で大丈夫です。 日本には「郷に入っては郷に従え」という素晴らしいことわざがあります。旅行先の文化を知って明日の旅行から実践していきましょう。
結論: 注文したい時には、全員がメニューを閉じて机に置く!
これだけです。いきなり結論を書きましたが、本当にこれだけです。 全員がメニューを閉じて机に置いて話をしていれば、すぐに店員が注文を聞きにきてくれます。逆にメニューを開いて見ているといつまでたっても、店員の人に声をかけてもなかなか来てくれません。
なぜ「メニューを閉じて机に置く」だけで大丈夫なのかを、ここからは紹介していきます。
レストランの店員はテーブル担当制
聞いたことある人も多いかもしれませんが、欧米のレストランでは店員ごとに担当するテーブルが決まっています。店員の人は担当のテーブルの状況を常に見ており、ワイングラスが空になりかけると注ぎにきたり、デザートや食後のコーヒーが必要か質問された経験はないでしょうか。 これは、あなたが担当のテーブルに座っているお客さんだからなんですね。
担当テーブルの裏方仕事としては、料理の食べ具合を見て、次の料理を出すタイミングを厨房に連絡したりもしています。 「料理を運ぶ人」よりも「レストランでのあなたのコンシェルジュ」の方が近い役割です。
レストランに行ったら店員が最初に自己紹介していた、なんて事を経験した事がある人もいらっしゃるかもしれません。コンシェルジュと考えれば自己紹介するのが自然ですよね。
日本のレストランは真逆で、担当のテーブルはなく、近くにいた店員に声をかけて誰かが対応する、ということが多いと思います。もしくは、注文ボタンを押したら店員がやってくる、など。
注文を決めた合図はメニューを閉じる
なぜ「メニューを閉じる」と注文を決めた合図なのか?と聞かれると私もわからないのですが、そうなっているようです。
逆に、メニューを開いて見ていると「まだ注文が決まっていない」合図です。
紙一枚のメニューであれば、メニューを机の上において話でもしていれば、注文が決まったの合図になるので、大丈夫です。
ちなみに、日本で注文をする時のように「Excuse me」と大声を出して店員を呼び出すのは、マナーがあまり良くないのでやめておいた方が良いです。 この辺りは完全に文化の違いです。
「テーブル担当制」と「合図はメニューを閉じる」が合わさって、「全員がメニューを閉じて机に置く」と店員が注文を聞きに来てくれます。
海外旅行のレストランあるある
冒頭に書いたようなコメントの「あるある」が発生してしまう理由を、かんたんに紹介します。
あるある1: 店員に声をかけたのに来てくれない
運良くあなたが座っているテーブルの担当の人に声をかけたとしましょう。 わりとすぐに来ます。 なにせ、店員さんの担当テーブルです。なにか困ったことがあったのかと尋ねてくれます。
それ以外の店員さんに声をかけたとしましょう。なかなか来てくれません。 なぜなら担当ではないから。
「担当でなくても聞いてくれたっていいじゃないか!!」と怒ってはいけません。少し大げさに書くと「自分の担当以外にサービスすること」= 「もとの担当の人からお客さんを奪った & もとの担当の人は担当のテーブルが回せない仕事ができない人とみなしている」とされてしまうからです。
あるある2: お店は空いているのに、なかなか注文を聞きに来てくれない
「あれもいいなあ、これもいいなあ。」「これはなんだろ?」「次のお店ではこれを頼もう!!」とメニューを開いてずっと眺めていませんか? 「まだ注文は決まっていません。」と積極的にアピールしているので、邪魔をしないように店員さんも寄って来ません。
まとめ
欧米のレストランでの注文の仕方を紹介しました。 国が違えば文化も違うように、注文方法一つとってもなかなか違いがあるものです。こういった違いを楽しむのも、私にとっては海外旅行の醍醐味です。
今回の方法は主にヨーロッパ、北米など西洋文化の国々で通用する方法です。 アジアだとまたちょっと違って少し日本に近いと思っています。
レストランの注文などは知らなくてもなんとかなってしまうので、あまり知られていないのですよね。ホテルの朝食には寝間着を着ていかない。などは昔からガイドブックに載っているので、ほとんどの人が知っているのではないでしょうか。
ぜひ、次の旅行でレストランに行くチャンスがあれば実践してみてください。